IADLという言葉は、一般的には聞きなれない言葉のように思われますよね。でも、ADLと共に介護の世界では極一般的に使われている言葉なのです。
ADLが日常生活の中で発生する動作を示すことに対して、IADLは日常生活で必要な動作の中でも、更に判断力が必要となる動作のことを指しています。
具体的には電話の応対や買い物等が該当します。電話の応対では誰から誰宛てにかかってきたのか等の認知力やコミュニケーション能力が必要となりますし、買い物では会計の際の金銭の管理だけでなく、メニューに応じた食品の選択といった理解力がなければなりませんよね。
IADLを評価する項目は、この他にも洗濯や服装管理などもあってこれらは手段的日常生活動作として介護の世界では認識されています。
IADLは、高齢者の自立度を計るひとつの大きな指針となります。IADLのスコアによって介護が必要かどうかの判断基準になるからです。特に在宅で介護に携わっている人にとっては、高齢者が適切なケアが受けられるように日頃からIADLを意識して見守って行くということが重要なカギなのではないでしょうか。
本人は認識していなくても、手段的日常生活動作は生活の中に溢れているのです。
コメント